それはちょっと違うだろ
今日の中日新聞朝刊記事 今月のテーマ「職場のうつ病」
この記事の後半にあった
「本人の人格の未熟に伴う適応障害によるうつ病が
ニ、三十代を中心に増えている」
の部分を読んで違和感を覚えた。
曰く、
自分の価値観を柔軟に変えられなかった結果のうつ病は
本人の精神的未熟に根本がある
といわんばかりの内容だ。
それはちょっと違うだろと言いたい。
本来、人間社会は出来る人間、出来ない人間が
あらゆるポートフォリオの中に存在して
それぞれが出来る範囲で貢献する事でお互いの存在価値を認め合い
コミュニティを発展させてきたのではないだろうか。
ところが某「自民党をぶっつぶす」総理の無節操な規制緩和と
強欲経営者にとって非常に都合の良いモノサシになった「成果主義」の
非人道的な蔓延によって1かゼロかでしかの判断だけが暴走し
その上、余裕が無くなった企業文化の中で取り残された人間が
心の病を発症しているのであって、
未熟と切り捨てる前に企業は社会のセーフティネットとして、
或いはコミュニティとしての適切なフォローをしているのだろうか?
甚だ疑問である。いや、していないというのが現実であろう。
前にも書いたが某女性下着メーカーの元社長が書いた
「残業ゼロの・・・」にあった
「1日8時間労働の範囲内ならどれだけ仕事を詰め込んでも過労死はしない」
と言う信じられない程の傲慢な思考ロジックが
今の企業経営者或いは経営層の殆どに当てはまると思う。
こんな事が書けたり、考えられると言う事は
余程恵まれた労働環境の中で他人を使うテクニックだけに沈溺し
他人を思いやると言う人間らしい心の成熟をしていない
これこそが未熟な人格と言えるのではないだろうか?
もう少し掘り下げればこれ位の事はすぐに判る事であるし
新聞なんだから表面だけの掛け声に終わらず、
その背景や実態にもっとメスを入れて書いて欲しいものである。
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